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かぜってなに?

頭が痛くて、咳が出て、のどがいがいがして、鼻水がでて、熱が出て、身体がだるくて・・・。コレがいわゆる「かぜ」の症状ですね。このような症状がすべてそろわなくても、私たちは「かぜひいちゃったよ」などと言ったりします。かぜとは一体どのようなものなのでしょうか。

クイズ
かぜをひく原因はなんでしょう?
1.寒さ 2.ウィルスなど 3.ストレス

答え
2.ウィルスなど

解説
かぜというのは難しく言うと「ウィルスなどによっておこる上気道の炎症」のことです。上気道というのは、鼻、口、のどの部分のことです。対して、下気道というのは気管、気管支、肺の部分を言います。
鼻やのどが炎症をおこすと、頭痛や身体の痛み、発熱などが起こることもあります。こういう場合も原因が鼻やのどの炎症ならかぜと呼びます。
寒さやストレスは、かぜをひくきっかけや、かぜを悪化させる要因になりますが、直接の原因ではありません。
インフルエンザもウィルスで感染しますが、症状が重いことや爆発的な流行を起こすことから、普通のかぜとは分けて扱われます。

*風邪の社会的損失
風邪にかかる医療費は厚生労働省の調べによると年間約4,000億円。


インフルエンザウィルスってどんなもの?

解説
インフルエンザウィルスは突然変異を繰り返しながら、人から人へと感染していきます。そのため、以前にはやったウィルスの抗体をもっていても、新しいウィルスに感染してしまうのです。
インフルエンザウィルスはA型、B型、C型の三種類があります。なかでも、感染力が強く、突然変異を起こしやすいのがA型です。

A型 突然変異しやすい  毎年の流行の他、爆発的な大流行がある。
B型 変異しにくい      毎年流行する。
C型 変異しにくい      普通の風邪に類似している。

*インフルエンザ
国内でも年によってはインフルエンザで1,000人以上の死者が生じます。

Q:解熱剤を使用してもいいですか?

A:インフルエンザは高熱が出るため、解熱剤で熱を下げたくなりますが、発熱はウィルスが増えないようにリンパ球が戦っているしるしなのです。
ですから、身体が必要以上に衰弱したり、高熱が続く時に使いましょう。特に子供に使用する場合は、注意が必要です。まずは、医師に相談を。

Q:高齢者にインフルエンザワクチン(予防接種)がすすめられる理由は?

A:ワクチンはその年に流行すると予想されるウィルスの型を調べて作られます。100%予防することはできませんが、重症化と死亡者数を減らすことができます。
65歳以上の高齢者は費用が一部公費負担になりました。かかりつけ医と相談の上、受けるようにしましょう。
*ワクチンの摂取時期 流行の1ヶ月くらい前(11~12月の間に1~2回)
  過去にワクチンでアレルギーを起こした方、鶏卵・鶏肉に過敏症のある方は摂取できません。
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【つぶやき】
吸入型抗インフルエンザウィルス剤のリレンザ。
今期2007~2008年は前期のタミフルの『異常行動』の影響もあり、タミフルからリレンザへの移行が多くなると考えられる。メーカーからの出荷が前々期と前期ではかなり多くなったので、今期はさらに増大するだろう。

リレンザの特徴は
・吸入型
・A型およびB型インフルエンザに有効で耐性が生じにくい。
・気道に直接作用し、全身への影響が少ない。
の3つだ。

このうち、最後の『気道に直接作用し、全身への影響が少ない。』ということが、タミフル→リレンザへの大きな理由となろう。

しかし、ここを理解していない一部の報道関係の発言により、『リレンザも異常行動を起こす。』といわれてしまうと、結局タミフルと同じような問題になりかねない。
インフルエンザに使用する薬がすべてたたかれかねないのである。

医者が抗インフルエンザウィルス薬を処方し、薬剤師が投薬しても詳しい説明を怠ればクレームやアンコンプライアンスとなる。
これは、われわれ医療関係者が努力すべき点であるのは明白だ。
しかしそれでも、自宅に帰りいざ服用するときにテレビでリアルタイムに『異常行動』と言われたら、飲む気は失せるだろう。少なくても迷いは生じるであろう。

これにより、アンコンプライアンスが起これば、中途半端な服薬が耐性ウィルスの発現や、アンコンプライアンス自体がインフルエンザウィルスの大流行を引き起こすことになるかもしれない。


【名称】
リレンザ(Relenza ザナミビル水和物 指定医薬品 処方箋医薬品)

【系統】
抗インフルエンザウィルス剤

【発売・製造販売元】
グラクソ・スミスクライン株式会社

【規格】
20ブリスター(治療5日分、予防10日分)

【禁忌】
過敏症既往歴者

【特徴】
吸入型抗インフルエンザ剤

【用法・用量】
1回2吸入 1日2回
5日間投与。

【参考】
医薬品インタビューフォーム 2006.2(改訂第6版)
グラクソ・スミスクライン製品情報概要「リレンザ」 RZxx0105-D0701D
資料請求先→グラクソ・スミスクライン株式会社0120-561-007
宮崎大学薬物治療TOPICS No,39「タミフルとリレンザ」

添付文書
インタビューフォーム



【つぶやき】
塩野義製薬のアベロックスに対抗しているような印象をうける、アステラス製薬が2007年7月に製造販売の承認をうけた「ジェニナック」。

アベロックスと構造を比べると、
・6位のフッ素原子がない。
・7位にメチルイソインドリニル基が炭素-炭素で結合している。
・8位にジフルオロメトキシ基が置換している。
などの既存のキノロン系抗菌剤と異なる化学構造を有している。

・・・と、製品情報概要に記載されている。

簡単に特徴をあげると、
・キノロン系とNSAIDsの併用時に起こる痙攣が起こりにくい。
・グラム陽性菌(肺炎球菌など)、グラム陰性菌(インフルエンザ菌など)に対し、(アベロックスと比べても)優れた成績を示す。
・多剤耐性肺炎球菌に対して唯一の適応を持つ。
・食事の影響を受けにくいので、服用時を選ばない。
と、上記のような特徴をもつ。


他注意点などはアベロックスと似ている。

呼吸器組織への移行率が高いことから、気管支や副鼻腔疾患に対して頻繁に用いられる。
妊婦、授乳婦、小児には使えない。
不整脈薬を服用中の患者にも使えないので、お薬手帳や併用薬の確認は徹底。
リスモダン、アミサリン、アンカロン、ソタロールなど。


副作用で多いのは、
・下痢
・軟便
・頭痛
なので、投薬時に口頭でも触れておいたほうが良い。


【名称】
ジェニナック(Geninax メシル酸ガレノキサシン水和物 指定医薬品 処方箋医薬品)

【系統】
キノロン系経口抗菌剤

【発売・製造販売元】
アステラス製薬株式会社・大正富山医薬品株式会社

【規格】
200mg PTP100錠、PTP500錠、バラ500錠

【禁忌】
妊婦(臨床試験データなし。)
乳汁移行あり。
小児(臨床試験データなし。)

*注意・併用注意
QT延長、低カリウム血症患者
クラスⅠa(キニジン、プロカインアミド等)、クラスⅢ(アミオダロン、ソタロール等)を投与中の患者
テオフィリン(テオフィリン中毒症)
降圧剤(作用増強)
血糖降下剤(作用増強)
NSAIDs(痙攣)

【特徴】
つぶやき参照

【用法・用量】
1回200mgを2錠(計400mg) 1日1回
7日間投与。

【参考】
医薬品インタビューフォーム 2007.10(改訂第3版)
アステラス製薬・大正富山医薬品総合製品情報概要「ジェニナック錠200mg」 GEN11001Z03 No.62277
資料請求先→アステラス製薬株式会社0120-189-371-734

添付文書
インタビューフォーム


2007/10/31-11:18 リタリンなど無資格処方の疑い=クリニック院長ら逮捕-警視庁
 うつ病などの治療に使われ、乱用が問題となっている向精神薬「リタリン」の処方せんを医師免許のない職員が出したなどとして、警視庁生活環境課は31日、医師法違反(無資格医業)の疑いで、東京都江戸川区の「京成江戸川クリニック」の院長小倉暢夫容疑者(67)ら2人を逮捕した。

記事全文↓
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007103100152


【つぶやき】
ピーリングというものをご存知だろうか?

今回取り扱うのはケミカルピーリングという、調整された薬品を塗布し角質を適度に除去して美肌をもたらすというもの。

ちょっと検索してみるだけで、多種のピーリング方法やエステ業者などのリンクにたどり着く。

中でもピーリング石鹸という怪しいものや、高額な料金のエステ業者にはちょっと納得がいかない。

せっかく薬剤師なのだから、ピーリングに必要な材料や器具などの値段を調べてみたので教えちゃいますが、大体3~5000円程度ですべてそろいます。(人にもよると思いますが、効果がでるまでの回数分をこれだけでそろえられます。)
その後、2~3000円程度の消耗品を追加するだけでピーリングは続けられます。

必要なものの概要は
・ピーリングの主剤
・主剤のpH調整のための緩衝剤
・これらを溶かす溶媒(水とか)
・うまく塗布するためのスポイトとハケ
・パック
・pH試験紙
 (pHの読み方。ピーエイチが国際的。国内情報しか見えない先生方は未だにドイツ読みのペーハー・・・。)
・アルコール綿
・施行後の炎症を抑える外用剤

これらが用意できれば、格安でピーリングを行うことができます。

それでは、順序
<薬剤準備>
溶媒を用意。粘性(とろみ)をつけたほうが塗りやすいので、グリセリンと水を適度に混合。

主剤と溶媒を混合して溶液を作る。

緩衝剤とpH試験紙で溶液のpHを調整。

<塗布準備>
溶液とハケ、炎症を抑える外用剤、タオル、パック、スポイト、鏡、アルコール綿、時計があることを確認する。

洗顔(特に小鼻や皮脂の多いところは薬剤をはじいてしまうので念入りに洗顔)

アルコール綿でさらに皮脂を除去(ひりひりします)

パックにスポイトで溶液をしみこませる。

<塗布と後処置>
開始時間を確認後
鏡を見ながらハケで顔に万遍なく薬剤を塗布。

塗布が終わったら、溶液をしみこませたパックを貼り付けて延ばす。

皮膚状態を確認しながら施行終了時間まで待機。

終了時間がきたら手早く念入りに洗顔。

流水でよく冷やし、ほてりを軽減。

炎症を抑える外用剤を塗布。
(ほてり、かゆみ、ひりひり感は小一時間ほど続きます。)

良く絞った冷やしタオルで軽く抑えながら冷却。


【原理】
角質層の皮膚を化学薬品により除去し、皮膚代謝を促進する。
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